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T,T&H Cooke Ivotal 2 inch f1.4

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo

N.A.

Lens Impression

もともとは、レンズ画像右端のように16mmムービーカメラに装着されていたレンズです。現在はかなり低廉価格で入手可能です。
Cマウントですので、フランジバックはライカマウントより短く、イメージサークルも35mmはカバーしません。従って改造すればライカマウントにも変更可能ではありますが、それなりに費用がかかる上に、画像の隅は欠けることとなります。
今回のLumix G1のCマウント改バージョンでは、全く改造なしで無限までピントが可能であり、イメージサークルも十分ですので、非常に効率的に使うことが可能となりました。
レンズ構成は独特の4群4枚構造で、凸凸凹凸の単独レンズ構成はトリプレットの発展形としてのエルノスターに近いとも考えられます。
このIvotalには1 inch f1.4のレンズもありますが、こちらは4群6枚構成の典型的ダブルガウス型です。
描写は周辺の後ボケにややぐるぐるが出てフレアっぽい部分もありますが、全体としては非常にクリアな印象を受けました。

Photos with Cooke Ivotal 2 inch f1.4

2008
Dark London
(暗いロンドン)
前回のバークレースクェアも同じですが、ロンドンの冬は、撮る写真、撮る写真が全て「どんより空の光」か、「電球の光」になってしまうんです。まあ緯度が樺太中部ですから仕方がないのですが、だったらオーロラでも出してくれ(←無茶)と言いたくなります。したがって、このレンズのようにf1.4開放で撮影しても、なんとなくブレたような写真ばかりになって、もういや。さすがに日ごろ3脚を持ち歩く勇気も元気もないですから。
2008
Berkley Square
(バークレー・スクエア)
メイフェア地区のバークレー広場付近には高級なブティックに加えて、骨董品店、画商なども店を構えています。昼光ではあまり目立たなかった収差も、このような光源だと、かなりはっきりと出てきています。
2008
Hydepark
(ハイドパーク)
休日のハイドパークはこの季節になるとスケートリンクや、移動遊園地などがクリスマスマーケットの一環として登場し、素晴らしい被写体を提供してくれます。とくにスケートリンクでは滑っている人がカメラで撮られることを全く気にしないので、さまざまな表情を撮影することができます。
このIvotalは、逆光では僅かにフレアが感じられますが、順光では非常にクリアな描写を示してくれます。ボケは木の葉などではぐるぐるとした非点収差が見られますが、それ以外の背景ではそれほで目立ちませんでした。